物語の解釈ミスの一因

まあ、自分の常識にあてはめてしまって、話の流れを見誤ると言うのは割とあると思います。

例えば、ある登場人物が非常に仲の良い友だちを殺してしまうようなストーリーを見て。
直接殺人の描写が無いと殺したと納得しにくいって人が居る訳です。

DEVILMAN crybaby
のあの子とかですね。

ところが、「DEVILMAN crybaby」のあの子に関して言えば、そうする過程がしっかり描かれてまして。

根本的にそれまで身につけた常識が邪魔をしてるんじゃなくて。

・見事なくらい、伏線を見逃す。
→あの子については、アイツに強■されたことを思い出しながら自■にふける、早い段階で闇を感じさせるシーンとか。
自分と同じ境遇らしき者が世間から排除されつつあることとか。

・心象表現を理解出来ない。
→あの子については、あの子の心の清らかな部分の象徴だった金魚草がアレとして描かれるとか。

・きっかけに成りうることが想像出来ない。
→あの子については、友だちが自分の(世間から排除される)境遇を知っている(はず)とか。

先に■■を手にかけ(死体が痛み始めた描写から先にと判る)それまでの自分と決別しようと考えたフシが見られるとか。

つまり、自分の常識にとらわれているだけでなく、話を理解出来てない場合がありまして。

いろいろ見て演出とか学べ!ってのも間違いでは無いと思います。
(ただし。演出のパターンは記憶しても、他の作品で身につけた常識をぜんぜん別の作品に当てはめちゃダメですが。)